日記がよい練習になる理由
単語帳や教材に出てくる表現は、ほとんどが他人の生活です。英語で日記を書くと、自分が毎日実際にしていること、感じたこと、会った人を英語にしなければならないので、本当に必要な表現が何かがすぐにわかります。書いていて詰まるところが、そのまま自分の知らない部分です。そこを調べて埋めれば、会話でもすぐ使える表現になります。文章は会話と違って考える時間があるので、文を組み立てる練習を気軽に繰り返すのにも向いています。一日を振り返って整理する時間にもなるので、英語の勉強と記録の習慣を同時に身につけられます。
分量は小さく始める
最初から一ページ埋めようとすると、三日続けるのも難しくなります。今日したこと一つ、それについての気持ち一つ、明日の予定一つのように、三文程度から始めれば十分です。分量を決めておくと書き始める負担が減り、書きたいことが多い日は自然と長くなります。大事なのは一日の分量ではなく、途切れない日付です。一か月毎日三文書けば百文近くたまり、その多くは繰り返し書くうちに手に馴染みます。
何を書くか
書くことがないというのが、いちばんよくある悩みです。毎日新しい出来事がなくてもかまいません。同じ一日でも見る角度を変えれば、題材はいくらでも出てきます。次のようにいくつかのテーマを決めておき、順番に書けば迷う時間が減ります。
- 今日食べたものとその味
- 通勤や通学の途中で見たもの
- 今日いちばんよかったことと残念だったこと
- 最近見た動画や読んだ記事への感想
- 明日や今週にやろうと思っていること
わからない表現に出会ったら
書いている途中で単語が出てこないときは、すぐ辞書を引く前に、知っている易しい言葉で言い換えられないか試してみます。正確な単語を知らなくても意味をかみ砕いて説明できる力は、実際の会話でいちばん役に立つ技術です。それでもどうしても使いたい表現があれば、日本語で印だけつけて文を最後まで書き、終わってからまとめて調べます。途中で何度も辞書を行き来すると流れが切れ、書く時間が何倍にも延びて疲れてしまいます。
間違いを怖がらない
日記は試験ではないので、間違った文があってもかまいません。間違えないように知っている文だけを書いていると、力は伸びません。ただ、同じ間違いを繰り返さないためには、ときどき見てもらうのがよいでしょう。添削を受けられるなら、すべての文を直してもらうより、よく間違える文法一つや不自然な表現を中心に見てもらうほうが消化しやすくなります。直された内容は消さずに元の文の横に並べて残しておくと、後で見比べて学べます。
辞書と翻訳ツールの使い方
日本語の文を丸ごと翻訳ツールに入れて結果を書き写すと、日記を書いたのではなく写したことになります。文は自分で作り、ツールは単語一つや表現一つを確かめるときだけに使います。辞書で単語を引いたら、意味だけでなく必ず例文も確認しましょう。意味は合っていても、その場面では使わない単語であることがよくあるからです。
- 文は先に自分で作り、ツールは確認用だけに使う
- 単語を引いたら例文を二、三個読んで使い方を確かめる
- 一緒によく使われる語の組み合わせも書き留める
- 翻訳ツールの結果は正解ではなく参考として見る
読み返して表現を集める
書いた日記はその日のうちに読み返すより、数日から一週間後に読むほうが、不自然なところがずっとよく見えます。そのとき直すところを見つけて自分で書き直すのが、いちばんよい復習です。日記を書きながら新しく調べた表現やよく使う表現は、別の表現ノートにまとめておきます。自分に必要な表現だけが集まったこのノートは、どんな教材よりも役に立つ自分だけの会話集になります。書いた日記を声に出して読めば、話す練習も一緒にできます。
長く続ける習慣
英語日記の効果は数週間ではなく、数か月かけて表れます。だから上手に書く方法より、長く続ける方法のほうが大切です。やる気のあるときに一度にたくさん書くより、忙しい日でも守れる最低限の分量を決めておくほうが、結局は多く書けます。ノートでもスマートフォンのメモでもかまいませんが、一か所にまとめておくと後で読み返しやすくなります。
- 毎日同じ時間、同じ場所で書く
- 書けない日があっても、次の日にまた書けばよい
- 月に一度、最初の日記と最近の日記を比べてみる
- 書くことがない日は一文だけでも記録として認める
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